「警備員は男性の仕事」というイメージを持つ方は多いですが、女性警備員の需要は年々高まっています。商業施設や病院、空港など、女性ならではの視点と対応力が求められる現場が増えているためです。
この記事では、女性が警備員として転職する際に知っておきたい業界の現状、仕事内容、年収・待遇、キャリアパス、会社選びのポイントを2026年最新データで解説します。
女性警備員の現状【2026年最新データ】
まず、警備業界における女性の現状を最新データで確認しましょう。
女性警備員数と比率の推移
警察庁「令和5年における警備業の概況」によると、女性警備員数は4万975人で、全体の**7.0%**を占めています。
| 年度 | 女性警備員数 | 女性比率 |
|---|---|---|
| 2019年 | 3万5,261人 | 6.5% |
| 2021年 | 3万8,847人 | 6.8% |
| 2023年 | 4万975人 | 7.0% |
過去5年間で約5,700人増加しており、女性の参入が着実に進んでいます。
女性採用が増えている背景
女性警備員が増加している理由は主に4つあります。
1. 顧客ニーズの多様化
女性客への対応、女性専用エリアの警備など、女性にしかできない業務のニーズが高まっています。
2. 深刻な人手不足
警備業界の有効求人倍率は12.28倍(保安職、2024年6月時点)と、全職種平均を大きく上回ります。人材確保のため、採用の門戸が広がっています。
3. 女性ならではの強み
細やかな気配り、コミュニケーション能力、柔らかな対応力は、警備業務で高く評価されています。
4. 働く環境の改善
女性用更衣室・休憩室の整備、女性用制服の導入、産休・育休制度の充実など、大手企業を中心に職場環境が改善されています。
女性警備員の仕事内容と活躍しやすい職場
警備業務は4つの区分に分類され、それぞれ女性の働きやすさが異なります。
業務区分別の女性比率
| 業務区分 | 内容 | 女性向け度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1号警備(施設警備) | 商業施設、病院、オフィスビル | ★★★ | 屋内中心、体力的負担少 |
| 2号警備(交通誘導) | 道路工事現場、駐車場 | ★☆☆ | 屋外作業、体力が必要 |
| 3号警備(運搬警備) | 現金輸送、貴重品輸送 | ★☆☆ | 体力・責任が重い |
| 4号警備(身辺警護) | 要人警護、ボディガード | ★★☆ | 女性VIP警護の需要あり |
女性には1号警備(施設警備)がおすすめです。屋内での勤務が中心で、来訪者対応など女性の強みを活かせる業務が多くなります。
女性が多い職場の例
- 商業施設:接客対応、女性用トイレ・更衣室の巡回
- 病院・医療施設:患者対応、女性専用エリアの警備
- オフィスビル:受付・来訪者対応
- 空港・駅:女性旅客への保安検査
- 女性専用施設:フィットネスジム、エステサロンなど
これらの施設では、女性警備員の配置を求める声が多く、採用でも女性が優遇されるケースがあります。
女性警備員の年収と待遇
警備業界では、同じ業務・同じ資格・同じ経験年数であれば、男女間の給与差はほぼありません。
女性警備員の年収目安
| 経験年数 | 年収目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 未経験〜2年目 | 280〜320万円 | 日勤中心の場合 |
| 3〜5年目 | 320〜380万円 | 資格取得で手当加算 |
| 5〜10年目 | 380〜450万円 | 班長・隊長クラス |
| 管理職 | 450〜550万円以上 | 営業所長など |
年収に影響する要因
年収は以下の要因で変動します。
- 勤務形態:夜勤を含むと深夜手当(25%割増)で月3〜5万円増
- 資格の有無:検定資格取得で月5,000〜2万円の資格手当
- 業務内容:身辺警護は施設警備より高収入
- 会社規模:大手企業は中小企業より平均年収が高い傾向
日勤のみを希望する女性も多いですが、その場合は夜勤手当分の収入が減る点は理解しておきましょう。
女性警備員のキャリアパスと将来性
警備業界では、女性も男性と同様にキャリアアップの道が開かれています。
キャリアステップの例
一般警備員(1〜3年目)
↓
リーダー・班長(3〜5年目)
↓
隊長・現場責任者(5〜10年目)
↓
管理職(営業所長・教育担当など)
女性の場合、教育担当や顧客対応窓口など、現場を離れたキャリアパスが開かれていることも特徴です。
女性管理職の現状
警備業界における女性管理職の比率は5%未満と低い水準ですが、大手警備会社を中心に女性管理職の登用を推進する動きが広がっています。
女性管理職登用の取り組み例
- 女性向けリーダーシップ研修の実施
- 育児と両立できる管理職ポジションの創設
- 女性管理職候補のキャリア支援プログラム
女性が働きやすい警備会社の選び方
女性が警備職として長く活躍するためには、働きやすい会社を選ぶことが重要です。
チェックすべき5つのポイント
1. 女性用設備の有無
- 女性用更衣室・休憩室が完備されているか
- トイレや仮眠室に女性専用スペースがあるか
- 女性用制服のサイズバリエーションがあるか
2. 産休・育休制度
- 産休・育休の取得実績があるか
- 復職後の時短勤務が可能か
- 育児との両立支援制度があるか
3. 勤務形態の柔軟性
- 日勤のみのシフトが選べるか
- 夜勤免除の制度があるか
- パート・アルバイトから正社員登用の道があるか
4. 女性社員の在籍状況
- 女性警備員が在籍しているか(人数・比率)
- 女性管理職がいるか
- 女性の勤続年数はどれくらいか
5. ハラスメント対策
- ハラスメント相談窓口が設置されているか
- 研修や対策が実施されているか
これらのポイントを面接時に確認することで、女性が長く働ける会社かどうかを判断できます。
女性警備員の転職でよくある疑問【Q&A】
Q1: 女性でも本当に警備員になれますか?
A: はい、可能です。 警備業法に性別による制限はなく、女性の採用は積極的に行われています。特に商業施設や病院など、女性警備員のニーズが高い現場では採用されやすい傾向があります。
Q2: 体力に自信がなくても大丈夫ですか?
A: 業務を選べば問題ありません。 施設警備の受付業務やモニター監視など、体力的な負担が少ない業務もあります。面接時に体力面の不安を伝え、自分に合った配置を相談しましょう。
Q3: 夜勤は必須ですか?
A: 会社や現場によります。 24時間体制の施設警備では夜勤がありますが、日勤のみの求人も存在します。面接時に希望を伝え、夜勤の有無を確認しましょう。
Q4: 子育てと両立できますか?
A: 両立している女性も多くいます。 大手警備会社では産休・育休制度が整備されており、復職後は時短勤務や日勤のみの勤務を選べる場合もあります。子育て中の方は、福利厚生が充実した会社を選ぶことをおすすめします。
Q5: セクハラやパワハラは心配ですか?
A: 大手企業を中心に対策が進んでいます。 ハラスメント相談窓口の設置や研修の実施など、対策を講じている企業が増えています。会社選びの際に、ハラスメント対策について確認することをおすすめします。
Q6: 未経験でも挑戦できますか?
A: はい、未経験から始める方がほとんどです。 警備業法で定められた法定研修(新任教育20時間以上)を受けることで、基本的な知識・技能を習得できます。特別な資格や経験は不要です。
まとめ:女性警備員への転職を成功させるポイント
女性が警備員として活躍する道は、確実に広がっています。
この記事のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 女性警備員数 | 4万975人(全体の7.0%) |
| 年収目安 | 300〜380万円(日勤中心) |
| おすすめ業務 | 1号警備(施設警備) |
| 会社選びのポイント | 女性用設備・産休育休・勤務の柔軟性 |
転職成功の3ステップ
- 自分に合った業務を選ぶ:1号警備(施設警備)がおすすめ
- 働きやすい会社を見極める:女性用設備・制度をチェック
- 面接で条件を確認する:勤務形態・福利厚生を事前に確認
警備職は、安定した収入と長期的なキャリアを築ける職業です。「女性だから無理」と諦める必要はありません。
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