警備会社への就職・転職を検討する際、企業の規模や待遇、働く環境は重要な判断材料です。警備業界には約1万社以上が存在し、売上高や待遇面で大きな差があります。
本記事では、セコム(1兆1,999億円)、ALSOK(5,518億円)などの大手警備会社を対象に、売上高・年収・評判をランキング形式で比較します。各社の強み、給与体系、社員の声を交えながら、最適な転職先選びをサポートします。
大手警備会社ランキング早見表【2026年版】
まずは大手警備会社の売上・年収・評判を一覧で比較します。
| 順位 | 会社名 | 売上高 | 平均年収 | 働きやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | セコム | 1兆1,999億円 | 595〜655万円 | 研修充実・成果主義 |
| 2位 | ALSOK | 5,518億円 | 564万円 | 安定・チームワーク重視 |
| 3位 | テイケイ | 943億円 | 非公開 | 多様な業務 |
| 4位 | セントラル警備保障 | 714億円 | 476万円 | 首都圏に強い |
| 5位 | アサヒセキュリティ | 515億円 | 非公開 | 現金輸送特化 |
| 6位 | 全日警 | 388億円 | 非公開 | 空港・鉄道警備 |
| 7位 | 東洋テック | 349億円 | 480万円 | 関西圏に強い |
※売上高は2025年3月期決算(一部2025年2月期)。年収は有価証券報告書・転職サイトより
警備会社Top3の売上高比較(2025年3月期決算)
| セコム | ALSOK | CSP | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆1,999億円 | 5,518億円 | 714億円 |
各ランキングの詳細は以下の記事で解説しています:
- 警備会社の売上高ランキング詳細 - 業界シェアと企業規模
- 警備会社の年収ランキング詳細 - 職種別・役職別の給与比較
- 警備会社の評判ランキング詳細 - 社員口コミで見る働きやすさ
売上高ランキングTop9【2025年3月期】
警備業界における企業規模を把握するため、売上高ランキングを見ていきましょう。売上高は企業の事業規模や経営の安定性を示す重要な指標です。
| 順位 | 会社名 | 売上高 | 前年比 | 主な強み |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | セコム | 1兆1,999億円 | +4.0% | 機械警備No.1 |
| 2位 | ALSOK | 5,518億円 | +5.8% | 施設警備・五輪実績 |
| 3位 | テイケイ | 943億円 | - | 交通誘導警備 |
| 4位 | セントラル警備保障 | 714億円 | +6.4% | 首都圏・JR系 |
| 5位 | アサヒセキュリティ | 515億円 | - | 現金輸送 |
| 6位 | 全日警 | 388億円 | - | 空港・鉄道警備 |
| 7位 | 東洋テック | 349億円 | +4.5% | 関西圏 |
| 8位 | にしけい | 約200億円 | - | 九州地方 |
| 9位 | コアズ | 約207億円 | - | 施設警備 |
※1〜4位・7位は有価証券報告書より。その他は業界推計値
1位:セコム(1兆1,999億円)
売上高1兆1,999億円(2025年3月期)でセコムが業界トップを独走しています。機械警備のパイオニアとして国内外で事業を展開し、業界全体の約34%のシェアを占める圧倒的な地位を確立しています。
2025年3月期は純利益1,081億円を達成し、4年連続で過去最高益を更新。闇バイト対策でホームセキュリティの需要が高まり、防犯合わせガラスの販売も好調でした。
セコムの特徴:
- ホームセキュリティ国内シェア1位
- 現金輸送・ATM管理で圧倒的実績
- 医療・介護事業にも多角化
- 3ヶ月間の充実した新人研修
詳しくは「セコムの評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
2位:ALSOK(5,518億円)
売上高5,518億円(2025年3月期、前年比5.8%増)でALSOKが業界2位の地位にあります。施設警備を主力事業とし、東京オリンピックの警備業務を担当した実績から、その能力と信頼性が評価されています。
機械警備と人的警備のバランスの取れた提案が強みで、全国に約300の拠点を展開。規模が大きいながらも、顧客ニーズに応じたきめ細かいサービスを提供しています。
ALSOKの特徴:
- 施設警備で業界トップクラス
- 東京五輪・万博など大型イベント実績
- 社員寮・家族手当など福利厚生が充実
- 年功序列で安定した昇給
詳しくは「ALSOKの評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
3位〜9位:中堅企業の特徴
テイケイ(943億円):交通誘導警備や施設警備で強みを持つ大手。非上場ながら業界3位の規模を誇ります。
セントラル警備保障(714億円):JR東日本グループとの関係が深く、首都圏の鉄道・駅ビル警備に強み。教育体制が整備されており、資格取得支援も充実しています。詳しくは「セントラル警備保障の評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
全日警(388億円):空港警備や鉄道警備など、公共交通機関のセキュリティ業務に強み。専門性の高い環境でスキルを習得できます。
東洋テック(349億円):大阪を拠点とする関西圏に強い企業。商業施設やイベント警備で多くの実績があります。
売上高ランキングの詳細は「警備会社の売上高ランキング2026|業界シェアと企業規模を徹底比較」で解説しています。
年収ランキングTop5【2025年最新】
転職先選びで最も気になる年収について、大手警備会社の給与水準を比較します。上場企業の有価証券報告書や転職サイトのデータを基に、実態に近い年収情報を紹介します。
警備会社Top3の平均年収比較(2025年3月期有価証券報告書より)
| セコム | ALSOK | 東洋テック | |
|---|---|---|---|
| 平均年収 | 595〜655万円 | 564万円 | 480万円 |
| 順位 | 会社名 | 平均年収 | 平均年齢 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | セコム | 595〜655万円 | 43歳 | 成果主義・高年収 |
| 2位 | ALSOK | 564万円 | 41歳 | 年功序列・安定昇給 |
| 3位 | 東洋テック | 480万円 | 42歳 | 関西圏の優良企業 |
| 4位 | セントラル警備保障 | 476万円 | 40歳 | 首都圏勤務中心 |
| 5位 | セコム上信越 | 560万円 | 42歳 | セコムグループ |
※有価証券報告書・OpenWork等より。警備業界全体の平均年収は約370万円
年収の特徴
セコムは業界最高水準の給与体系を提供。成果主義を導入しており、優秀な社員は入社5年で年収500万円超も可能です。役職者や機械警備部門では年収700万円以上も実現できます。
ALSOKは年功序列傾向が強く、勤続年数に応じた安定した昇給が見込めます。初任給を比較するとセコムは月給25万円前後、ALSOKは月給23万円前後が標準です。
職種別の年収相場:
- 施設警備員:350万〜450万円
- 機械警備技術職:450万〜600万円
- 管理職クラス:600万〜800万円
年収ランキングの詳細は「警備会社の年収ランキング2026|平均年収655万円のセコムがトップ」で職種別・役職別の分析を解説しています。
評判・口コミで選ぶ警備会社
実際に働く社員の声は、企業選びの貴重な判断材料です。各社の評判や口コミを基に、働きやすさや企業文化の違いを比較します。
セコムの評判
良い評判:
- 「研修制度が充実していて未経験でも安心」
- 「給与水準が高く、福利厚生も手厚い」
- 「資格取得支援が充実している」
注意点:
- 「業務量が多く、繁忙期は残業が増える」
- 「成果主義が厳しく、評価によって待遇に差が出る」
大企業の安定性と成長機会を重視する方に向いています。
ALSOKの評判
良い評判:
- 「チームワークを重視する社風」
- 「年功序列により安定した昇給が見込める」
- 「社員寮や家族手当、退職金制度が充実」
注意点:
- 「配属現場によって業務難度に差がある」
安定志向で長期勤続を希望する方に最適です。
セントラル警備保障の評判
良い評判:
- 「首都圏の優良現場が多く、働きやすい職場環境」
- 「教育体制が整備されており、資格取得支援も充実」
- 「社員一人ひとりを大切にする企業文化」
大手2社と比較して知名度は劣るものの、質を重視する職場環境を求める方に適しています。
中小警備会社の特徴
メリット:
- アットホームな雰囲気
- 意思決定が迅速で、提案が経営層に届きやすい
- 地域密着で転勤が少ない
- 早期から責任ある業務に従事できる
デメリット:
- 大手と比較すると福利厚生が限定的
- キャリアアップの選択肢が少ない
- 教育体制が整備されていないことがある
地元での安定就職や、自分の裁量を重視する方に向いた選択肢です。
評判ランキングの詳細は「警備会社の評判ランキング2026|社員口コミで見る働きやすさ比較」で各社の口コミを詳しく分析しています。
目的別おすすめ警備会社
自分の優先事項に合わせて、最適な警備会社を選びましょう。
年収重視 → セコム
業界最高水準の給与体系。成果主義で実力が評価されるため、年収アップを目指す方に最適です。入社5年で年収500万円超、管理職なら700万円以上も可能。
安定重視 → ALSOK
年功序列で着実に昇給。充実した福利厚生と退職金制度で、長期勤続を希望する方に向いています。社員寮や家族手当もあり、ワークライフバランスを重視する方にも。
首都圏で質重視 → セントラル警備保障
JR東日本グループとの関係が深く、首都圏の優良現場が多数。東京・神奈川・千葉・埼玉で働きたい方、大手2社より落ち着いた環境を求める方におすすめ。
地元密着・転勤なし → 中小警備会社
全国転勤がなく、地域に根ざした働き方が可能。Uターン・Iターン転職や、家庭の事情で転勤を避けたい方に適しています。
専門スキル習得 → 全日警・東洋テック
全日警は空港警備や鉄道警備など特殊環境での専門スキルを習得可能。東洋テックは関西圏でのイベント警備に強く、大規模イベントの経験を積めます。
警備会社選びの5つのポイント
ランキング情報を活用して転職先を選ぶ際の重要なポイントを解説します。
1. 売上高だけで判断しない
売上規模が大きい企業は経営が安定している傾向がありますが、働きやすさとは別の問題です。配属現場の環境、上司との相性、業務内容が個人の適性に合致しているかが、実際の働きやすさに大きく影響します。
2. 教育制度・資格支援を確認
警備業界では資格取得がキャリアアップに直結します。警備員検定や施設警備業務検定の取得支援があるか、研修制度が整っているかを確認しましょう。大手は3ヶ月程度の研修がある一方、中小では現場でのOJTが中心の場合があります。
3. 配属現場の確認
同じ会社でも、配属される現場によって業務内容や働きやすさは大きく異なります。面接時に希望の現場や勤務地について確認し、可能であれば職場見学をしましょう。
4. 離職率・平均勤続年数
離職率が低く、平均勤続年数が長い企業は、働きやすい環境である可能性が高いです。大手警備会社の平均勤続年数は15年前後が多く、長期就業が可能な環境といえます。
5. 福利厚生の内容
給与だけでなく、社員寮、家族手当、退職金制度、有給取得率なども確認しましょう。特に夜勤が多い警備職では、休暇制度や健康管理支援の充実度も重要です。
企業選びの詳細は「警備会社の選び方|大手と中小・ホワイト企業の見分け方」も参考にしてください。
警備業界の最新動向【2026年版】
警備業界の現状と今後の展望を把握しておきましょう。
業界データ(令和6年警察庁統計より)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 警備業者数 | 1万811社(過去最多) |
| 警備員数 | 58万7,848人 |
| 市場規模 | 約3.5兆円 |
| 前年比成長率 | +4.3% |
※出典:警察庁「令和6年における警備業の概況」
2024〜2025年のトレンド
ホームセキュリティ需要の急増:闇バイトなど凶悪犯罪への警戒感から、ホームセキュリティの契約数が増加。セコムは2024年11月に料金を8%値上げしましたが、契約件数は堅調に推移しています。
機械警備の技術革新:AI監視システムや画像解析技術の導入が進み、機械警備の効率化が加速。大手2社を中心にDX投資が活発化しています。
人手不足の継続:警備業界は慢性的な人手不足が続いており、未経験者の採用ニーズは高い状態が続いています。
業界動向の詳細は「警備業界の動向と将来性|市場規模・人手不足・DX化」で解説しています。
よくある質問
ランキング上位の企業は必ず良い企業か?
ランキング上位の企業は規模や経営の安定性では優れていますが、「良い企業」の定義は個人の価値観によって異なります。大手企業は教育制度と福利厚生が充実する一方で、異動が多く、成果主義が厳しい側面もあります。自分の職業観に合致した企業が、その人にとって本当に「良い企業」となります。
中小企業も検討すべきか?
検討すべきです。中小企業には大手にはない魅力があります。意思決定が迅速で提案が経営層に届きやすい、アットホームな環境、地域密着で転勤が少ないといったメリットがあります。キャリア形成の可能性を広げるためにも、中小企業を検討対象に加えることをおすすめします。
未経験でも大手に入れるか?
入れます。警備業界は未経験者の採用に積極的で、大手企業も未経験歓迎の求人を多く出しています。セコムやALSOKは3ヶ月程度の新人研修を実施しており、未経験からでも警備のプロとして成長できる環境が整っています。
未経験からの転職については「未経験から警備員になる完全ガイド|採用条件・研修制度」をご覧ください。
売上高と働きやすさは関係あるか?
直接的な相関はありません。売上規模が大きい企業は福利厚生と教育制度が充実している傾向がありますが、配属現場の環境や上司との相性が、実際の働きやすさに大きく影響します。口コミサイトで実際の労働環境を調査し、可能であれば職場見学に参加することをおすすめします。
まとめ:大手警備会社ランキングを活用して最適な転職先を見つけよう
本記事では、大手警備会社の売上高・年収・評判を比較し、各企業の特徴を解説しました。
各社の特徴まとめ:
| 企業 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| セコム | 業界最大手・年収最高水準・成果主義 | 年収アップ・キャリア成長重視 |
| ALSOK | 安定・チームワーク・福利厚生充実 | 長期勤続・ワークライフバランス重視 |
| セントラル警備保障 | 首都圏優良現場・質重視の社風 | 首都圏勤務・落ち着いた環境希望 |
| 中小企業 | 地域密着・転勤なし・裁量大 | 地元就職・自分のペース重視 |
ランキング情報は企業選択の有力な判断材料ですが、最終決定は自分の職業観とキャリアプランを基準にすべきです。年収や規模だけでなく、教育制度、福利厚生、業務内容の適性、ワークライフバランスを総合的に検討しましょう。
警備業界は未経験者でも参入しやすく、資格習得やキャリアアップの機会が豊富です。本記事で紹介したランキング情報と企業特性を活用して、あなたに最適な警備会社を選定し、充実したキャリアを築いてください。
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