この記事は「【2026年最新】大手警備会社ランキング|売上・年収・評判で徹底比較」の詳細記事です。
「警備員の給料は低い」というイメージを持っていませんか。確かに警備業界全体の平均年収は約354万円(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より)ですが、大手警備会社では600万円を超える企業が複数あります。
本記事では、2025年3月期の有価証券報告書をもとに、大手警備会社の平均年収をランキング形式で比較します。残業時間や有給消化率といった「働きやすさ」のデータも含めて解説するので、転職先選びの参考にしてください。
警備業界の年収事情【2026年版】
警備業界の平均年収は約354万円(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より)。日本の全業種平均(約460万円)※1と比較すると低い水準です。
しかし、これは中小企業も含めた業界全体の数字です。大手警備会社に限定すると、平均年収は490〜655万円と、全業種平均を上回る水準になります。
年収に影響する5つの要因
| 要因 | 影響度 | 解説 |
|---|---|---|
| 企業規模 | ★★★★★ | 大手ほど年収が高い。セコムと中小では300万円以上の差 |
| 職種 | ★★★★☆ | 機械警備技術職 > 施設警備 > 交通誘導 |
| 勤務形態 | ★★★☆☆ | 夜勤・シフト勤務で手当が年間36〜60万円増 |
| 資格 | ★★★☆☆ | 警備業務検定で月額5,000〜30,000円の手当 |
| 勤続年数 | ★★★☆☆ | 大手は年功序列の傾向が残る |
企業規模が最も重要な要因です。同じ仕事内容でも、大手と中小で年収に100〜300万円の差がつくケースは珍しくありません。
大手警備会社の年収ランキング【2025年3月期】
2025年3月期の有価証券報告書から、大手警備会社の平均年収を比較しました。
| 順位 | 会社名 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 残業時間 | 有給消化率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | セコム | 655万円 | 44.7歳 | 17.1年 | 20.6h | 72.9% |
| 2位 | ALSOK | 603万円 | 41.4歳 | 18.3年 | 41.1h | 67.3% |
| 3位 | 東洋テック | 490万円 | 43.0歳 | 11.1年 | 28.8h | 61.3% |
| 4位 | セントラル警備保障 | 488万円 | 45.1歳 | 16.2年 | 38.5h | 65.0% |
| 5位 | 全日警 | 約342万円 | - | - | - | - |
※セコム・ALSOK・東洋テック・CSPは2025年3月期有価証券報告書より ※全日警は非上場のため口コミサイト情報(参考値) ※残業時間・有給消化率はOpenWork調べ
注目ポイント
1. セコムの年収が前年から34万円アップ
セコムの平均年収は前年の621万円から655万円に上昇しました。業績好調を背景に、社員への還元が進んでいます。
2. ALSOKも24万円アップで603万円に
ALSOKも前年579万円から603万円に上昇。大手2社の年収が共に上昇しており、警備業界全体の待遇改善が進んでいることがわかります。
3. 残業時間に大きな差
セコムは月20.6時間、ALSOKは月41.1時間と、残業時間に約2倍の差があります。年収だけでなく、働き方も考慮して企業を選ぶことが重要です。
業界平均との比較
警備業界全体の平均年収(約354万円)と比較した倍率です。
| 会社名 | 平均年収 | 業界平均との倍率 |
|---|---|---|
| セコム | 655万円 | 1.85倍 |
| ALSOK | 603万円 | 1.70倍 |
| 東洋テック | 490万円 | 1.38倍 |
| セントラル警備保障 | 488万円 | 1.38倍 |
| 全日警 | 約342万円 | 0.97倍 |
大手上位4社は業界平均を38〜85%上回る高水準。「大手に入れば高収入が期待できる」といえます。
年収トップ3企業の給与体系
1位:セコム(平均年収655万円)
セコムは業界最高水準の給与と働きやすさを両立しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均年収 | 655万円 |
| 平均年齢 | 44.7歳 |
| 平均勤続年数 | 17.1年 |
| 残業時間 | 月20.6時間 |
| 有給消化率 | 72.9% |
給与体系の特徴
- 初任給:月給24〜26万円(大卒)
- 昇給:年1回(成果主義による評価)
- 賞与:年2回(合計4〜5ヶ月分)
年収の推移目安
| 経験 | 年収 |
|---|---|
| 入社3年目 | 400〜450万円 |
| 入社5年目 | 450〜550万円 |
| 入社10年目 | 550〜700万円 |
| 管理職 | 700〜900万円 |
セコムは成果主義を導入しており、個人の業績評価によって昇給幅が変動します。優秀な社員は早い段階で高年収を実現できる一方、評価によって差がつく厳しさもあります。
残業時間が月20.6時間と少なく、有給消化率も72.9%と高いため、ワークライフバランスを重視する方にもおすすめです。
セコムの詳細は「関連記事:セコムの評判・年収・働き方を徹底解説|やばい・ブラックは本当?」をご覧ください。
2位:ALSOK(平均年収603万円)
ALSOKは安定した昇給と高い定着率が特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均年収 | 603万円 |
| 平均年齢 | 41.4歳 |
| 平均勤続年数 | 18.3年 |
| 残業時間 | 月41.1時間 |
| 有給消化率 | 67.3% |
給与体系の特徴
- 初任給:月給約27万円(大卒・東京23区内)
- 昇給:年1回
- 賞与:年2回(合計4〜5ヶ月分)
年収の推移目安
| 経験 | 年収 |
|---|---|
| 入社3年目 | 400〜450万円 |
| 入社5年目 | 450〜520万円 |
| 入社10年目 | 520〜620万円 |
| 管理職 | 650〜800万円 |
ALSOKの平均勤続年数は18.3年と非常に長く、長期的なキャリア形成に適した環境です。年功序列の傾向が残っており、勤続年数に応じて着実に昇給します。
残業時間は月41.1時間とセコムより多めですが、その分残業代で収入を上げられるメリットもあります。
ALSOKの詳細は「関連記事:ALSOKの評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
3位:東洋テック(平均年収490万円)
東洋テックは関西を中心に展開する警備会社で、セコムのグループ企業です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均年収 | 490万円 |
| 平均年齢 | 43.0歳 |
| 平均勤続年数 | 11.1年 |
| 残業時間 | 月28.8時間 |
| 有給消化率 | 61.3% |
給与体系の特徴
- 初任給:月給20〜22万円
- 昇給:年1回
- 賞与:年2回
東洋テックは売上高では業界5位ながら、年収は3位と健闘しています。従業員の待遇を重視する経営方針が見て取れます。
関西で警備業界への転職を考えている方には、有力な選択肢です。
4〜5位企業の特徴
4位:セントラル警備保障(平均年収488万円)
セントラル警備保障(CSP)はJR東日本グループの警備会社です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均年収 | 488万円 |
| 平均年齢 | 45.1歳 |
| 平均勤続年数 | 16.2年 |
| 残業時間 | 月38.5時間 |
| 有給消化率 | 65.0% |
JR関連施設の警備を多く手がけており、鉄道関連の安定した案件が強みです。平均勤続年数16.2年と定着率が高く、長く働ける環境が整っています。
CSPの詳細は「関連記事:セントラル警備保障(CSP)の評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
5位:全日警(約342万円)
全日警は非上場企業のため、有価証券報告書による正確な年収データはありません。口コミサイトの情報では約342万円となっています。
全日警の特徴
- 施設警備を中心に50年以上の歴史
- 官公庁・公共施設の警備実績が豊富
- 空港保安検査で世界2位の実績
上場企業と比較すると年収は低めですが、安定した公共案件が多く、堅実な経営を続けています。
職種別の年収比較
警備会社の年収は、職種によっても大きく異なります。
施設警備員
年収目安:350〜500万円
オフィスビルや商業施設などに常駐し、入退館管理や巡回警備を行う職種。未経験から始めやすい最もポピュラーな職種です。
| 経験 | 年収目安 |
|---|---|
| 入社時 | 300〜350万円 |
| 経験3年 | 350〜400万円 |
| 経験10年 | 400〜500万円 |
詳しくは「関連記事:施設警備の仕事内容と年収|未経験からの始め方」をご覧ください。
機械警備技術職
年収目安:450〜650万円
セキュリティシステムの設置・保守や、異常発生時の駆けつけ対応を行う職種。技術的な知識が求められ、資格取得で手当が加算されます。
| 経験 | 年収目安 |
|---|---|
| 入社時 | 350〜400万円 |
| 経験3年 | 400〜500万円 |
| 経験10年 | 500〜650万円 |
管理職(隊長・マネージャー)
年収目安:550〜900万円
現場の管理や複数の警備員の統括を担当。管理職に昇進すると、基本給に加えて役職手当がつきます。
| 役職 | 年収目安 |
|---|---|
| 隊長クラス | 550〜650万円 |
| エリアマネージャー | 650〜750万円 |
| 支社長クラス | 750〜900万円 |
詳しくは「関連記事:警備員の昇進完全ガイド|班長・隊長・管理職への道」をご覧ください。
年収を上げる4つの方法
1. 資格を取得する
警備業務検定などの資格を取得すると、資格手当が加算されます。
| 資格 | 月額手当 | 年間増額 |
|---|---|---|
| 施設警備業務検定2級 | 5,000〜10,000円 | 6〜12万円 |
| 施設警備業務検定1級 | 10,000〜15,000円 | 12〜18万円 |
| 警備員指導教育責任者 | 15,000〜30,000円 | 18〜36万円 |
資格取得で年収が20〜50万円上がるケースも珍しくありません。
詳しくは「関連記事:警備員の資格完全ガイド|検定・管理者資格の全種類と取得順序」をご覧ください。
2. 夜勤・シフト勤務を活用する
夜勤手当や深夜手当は、年収アップに直結します。
| 手当 | 金額 |
|---|---|
| 夜勤手当 | 1回3,000〜5,000円 |
| 深夜手当 | 時給の25%増 |
夜勤を月10回こなせば、年収で36〜60万円のプラスになります。
詳しくは「関連記事:警備員の夜勤完全ガイド|仮眠・手当・体調管理のリアル」をご覧ください。
3. 大手企業へ転職する
中小警備会社から大手への転職で、年収が50〜150万円上がるケースは珍しくありません。
| 転職パターン | 年収変化 |
|---|---|
| 中小 → 大手上位 | +100〜150万円 |
| 中小 → 大手中堅 | +50〜100万円 |
| 大手中堅 → 大手上位 | +30〜80万円 |
経験を積んだ後に大手へステップアップするのは、有効な年収アップ戦略です。
詳しくは「関連記事:警備員に転職して年収100万円アップする方法」をご覧ください。
4. キャリアアップ(昇進)を目指す
管理職への昇進は、年収を大幅に上げる最も確実な方法です。
| キャリアステップ | 年収増加 |
|---|---|
| 一般 → 隊長 | +50〜100万円 |
| 隊長 → エリアマネージャー | +100〜150万円 |
| マネージャー → 支社長 | +100〜200万円 |
昇進には資格取得が必要なケースが多いため、計画的に資格を取得していくことが重要です。
詳しくは「関連記事:警備員で年収500万円を目指すロードマップ」をご覧ください。
まとめ:年収重視なら大手警備会社がおすすめ
警備会社の年収ランキング(2025年3月期)から、以下のことがわかりました。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 業界トップ | セコム(655万円)。成果主義で高収入が目指せる |
| 業界2位 | ALSOK(603万円)。安定昇給と高い定着率 |
| 大手の優位性 | 大手4社は業界平均を38〜85%上回る高水準 |
| 働きやすさ | セコムは残業少なめ、ALSOKは長期勤続に有利 |
年収を重視するなら、大手警備会社への転職が有力な選択肢です。ただし、年収だけでなく残業時間や有給消化率といった働きやすさも含めて、総合的に判断することをおすすめします。
他の観点からの比較は以下の記事をご覧ください。
- 【2026年最新】大手警備会社ランキング|売上・年収・評判で徹底比較(総合比較)
- 警備会社の売上高ランキング2026|業界シェアと企業規模を徹底比較(売上比較)
- 警備会社の評判ランキング2026|社員口コミでわかる働きやすさ(評判比較)
より詳細な年収分析は「関連記事:警備員の年収を徹底分析|平均給与・業務別・年齢別」もあわせてご確認ください。
参考資料
- ※1 国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
- セコム「第64期有価証券報告書」(2025年3月期)
- ALSOK「第60期有価証券報告書」(2025年3月期)
- 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」













