「警備員の夜勤ってきついの?」「仮眠は本当に取れるの?」「夜勤手当でどれくらい稼げるの?」警備職への転職を考える際、夜勤に関する不安を持つ方は多いでしょう。
この記事では、警備員の夜勤の実態を詳しく解説します。仮眠時間や深夜手当、夜勤がきついと感じるポイントと対策、体調管理のコツまで、夜勤に不安がある方に向けて実践的な情報をお伝えします。
警備員の夜勤とは
警備員の夜勤は、施設を24時間体制で守るために欠かせない勤務形態です。特に施設警備(1号警備)では夜勤がある現場が多くなります。
夜勤の基本情報
勤務時間帯
- 一般的な夜勤:17:00〜翌9:00(16時間勤務)
- 深夜帯:22:00〜翌5:00(深夜割増の対象)
夜勤がある業務区分
- 施設警備(1号警備):夜勤が多い
- 交通誘導(2号警備):夜間工事現場のみ、比較的少ない
- 運搬警備(3号警備):早朝や夜間配送があることも
- 身辺警護(4号警備):24時間警護の場合あり
各業務区分の詳細は「警備員の仕事内容完全ガイド|4つの業務区分と職場環境」をご覧ください。
日勤との違い
| 項目 | 日勤 | 夜勤 |
|---|---|---|
| 勤務時間 | 8:00〜17:00(9時間) | 17:00〜翌9:00(16時間) |
| 主な業務 | 受付対応、来客案内 | 巡回、モニター監視 |
| 人の出入り | 多い | 少ない |
| 仮眠 | なし | 3〜4時間あり |
| 給与 | 通常 | 深夜割増25%+ |
夜勤は勤務時間が長いですが、仮眠時間が設けられており、人の出入りが少ないため比較的静かな環境で働けます。
夜勤の1日の流れ
施設警備での夜勤の典型的なスケジュールを紹介します。詳しくは「警備員の1日のスケジュール|施設警備と交通誘導を比較」もご覧ください。
夕方〜深夜(17:00-2:00)
17:00 出勤・引継ぎ 日勤者から業務を引き継ぎます。日中の出来事、設備の状況、注意事項を確認し、警備日誌に記録します。
18:00〜19:00 夜間巡回開始 従業員の退出が増える時間帯は、施設の施錠状況を重点的にチェックします。すべての出入口が確実に施錠されているか確認します。
19:00〜20:00 夕食休憩 交代で夕食休憩を取ります。休憩室で持参した弁当を食べるか、近くのコンビニで購入します。
20:00〜2:00 定期巡回とモニター監視 施設内はほぼ無人になるため、1〜2時間ごとに全フロアを巡回します。巡回以外の時間はモニタールームで複数カメラの映像を確認し、異常がないか監視します。
仮眠〜朝の引継ぎ(2:00-9:00)
2:00〜6:00 仮眠時間 3〜4時間の仮眠を取ります。仮眠室で横になりますが、緊急時にはすぐ対応できるよう制服を着たまま休むのが一般的です。
6:00 起床・早朝巡回 施設全体を確認し、夜間に異常がなかったか最終チェックします。
7:00〜8:00 施設の開錠準備 従業員の出勤が始まるため、入館対応を行います。空調・照明の確認も朝の重要業務です。
8:00〜9:00 引継ぎ・退勤 日勤者に夜間の出来事を詳しく伝え、警備日誌を引き継いで退勤します。
仮眠時間の実態
仮眠時間の目安
警備員の夜勤では、一般的に3〜4時間の仮眠時間が設けられています。これは労働基準法に基づいた適切な休息時間であり、多くの警備会社で確保されています。
- 仮眠時間:2:00〜6:00の間で3〜4時間
- 通常の休憩:夕食休憩1時間+その他1〜2時間
仮眠室の環境
多くの施設には仮眠室が完備されています。
- 簡易ベッドまたは布団
- エアコン(冷暖房)
- ロッカー
- 清潔な寝具
ただし、仮眠中も緊急時には対応が必要なため、携帯電話やインターホンを手元に置いて休みます。
仮眠が取れない場合の対処
現場によっては仮眠時間が十分に取れないケースもあります。
- 複数名勤務の場合:交代で仮眠を取り、常に誰かが警備
- 一人勤務の場合:仮眠時間が短くなることも
就職前に仮眠時間や仮眠室の環境を確認しておくことをおすすめします。
夜勤手当と収入
夜勤の大きなメリットは、深夜割増による収入アップです。
深夜割増の仕組み
労働基準法により、22時から翌朝5時までの深夜時間帯に勤務した場合、通常の時給に25%以上の割増賃金が支給されます。
計算例
- 時給1,200円の場合、深夜時間帯は時給1,500円(1,200円×1.25)
- 16時間勤務のうち7時間が深夜帯の場合:7時間×1,500円=10,500円(深夜分)
夜勤の収入例
| 勤務形態 | 月の勤務日数 | 月収目安 |
|---|---|---|
| 日勤のみ | 22日 | 22〜26万円 |
| 夜勤あり(2交代制) | 15日 | 25〜30万円 |
| 夜勤中心 | 12日 | 24〜28万円 |
夜勤を含むシフトでは、勤務日数が少なくても日勤のみと同等以上の収入を得られます。
日勤のみと夜勤ありの年収比較
- 日勤のみ:年収300〜330万円
- 夜勤あり:年収330〜380万円
年間で30〜50万円の差が出ることもあります。詳細な年収分析は「警備員の年収を徹底分析|平均給与・業務別・年齢別」をご覧ください。
夜勤は本当にきついのか
夜勤に対する印象は人によって大きく異なります。きついと感じるポイントと、楽だと感じるポイントの両方を紹介します。
きついと感じるポイント
1. 生活リズムの乱れ 夜勤と日勤を繰り返すシフトでは、生活リズムが不規則になりがちです。睡眠時間の確保が難しくなることがあります。
2. 家族・友人との時間 夜勤の日は家族との夕食や友人との予定が入れにくくなります。
3. 長時間勤務の疲労 16時間勤務は体力的に負担があります。特に最初の数ヶ月は慣れるまでが大変です。
4. 緊急対応の緊張感 仮眠中も緊急時には対応が必要なため、完全に気を抜くことができません。
楽だと感じるポイント
1. 人が少なく静か 夜間は施設内の人がほとんどいないため、来客対応や電話対応が少なく、比較的落ち着いて働けます。
2. 受付業務が少ない 日勤のようなコミュニケーション業務が少なく、巡回とモニター監視に集中できます。
3. 収入が高い 同じ仕事でも深夜割増で収入が増えるため、効率よく稼げます。
4. 休日が多い 2交代制では月14〜15日の休日があり、まとまった休みを取りやすいです。
向いている人・向いていない人
夜勤に向いている人
- 夜型の生活が苦にならない
- 一人で黙々と作業できる
- 収入を重視している
- まとまった休みが欲しい
夜勤に向いていない人
- 生活リズムの乱れに弱い
- 家族との時間を大切にしたい
- 長時間勤務が苦手
- 夜に眠れないと体調を崩しやすい
自分の適性を知りたい方は「警備員に向いている人・向いていない人|適性診断」も参考にしてください。
夜勤の体調管理術
夜勤を長く続けるためには、適切な体調管理が欠かせません。
睡眠の取り方
夜勤前日
- 昼寝を2〜3時間取っておく
- 夕方以降はカフェインを控える
夜勤明け
- 帰宅後すぐに寝る(遅くとも午前中に就寝)
- 遮光カーテンやアイマスクを使用
- 5〜6時間の睡眠を確保
休日
- できるだけ通常の生活リズムに戻す
- 長時間の昼寝は避ける
食事のタイミング
- 夜勤前:軽めの夕食を済ませておく
- 夜勤中:消化の良いものを少量ずつ(おにぎり、サンドイッチなど)
- 深夜帯:重い食事は避ける(胃腸に負担がかかる)
- 夜勤明け:軽めの朝食後に就寝
休日の過ごし方
- 1日は体を休める時間を確保
- 適度な運動で体力維持
- 日光を浴びて体内時計をリセット
- 趣味やリラックスできる時間を作る
長期的な健康維持のコツ
- 定期的な健康診断を受ける
- 睡眠の質を意識する(寝具の改善など)
- ストレスを溜め込まない
- 無理なシフトは上司に相談する
まとめ:夜勤のメリット・デメリットを理解して判断しよう
警備員の夜勤には、メリットとデメリットの両方があります。
メリット
- 深夜割増で収入アップ(25%以上)
- 日勤より静かで落ち着いた環境
- 休日が多い(2交代制の場合)
- 仮眠時間が確保されている
デメリット
- 生活リズムの乱れ
- 長時間勤務の体力的負担
- 家族・友人との時間が取りにくい
夜勤が自分に合っているかどうかは、実際に働いてみないとわからない部分もあります。まずは施設警備で日勤・夜勤の両方を経験し、自分に合った働き方を見つけていくのがおすすめです。
勤務形態の詳細は「警備員の勤務形態を解説|24時間交代制・夜勤の実態」、施設警備の仕事内容は「施設警備の仕事内容と年収|未経験からの始め方」をご覧ください。













