警備員で年収500万円は、キャリアを計画的に積み上げれば十分に達成可能な目標です。警備業界の平均年収は363万円から376万円ですが、資格取得と役職昇進を組み合わせることで、業界平均を大きく上回る収入を実現できます。
本記事では、未経験から警備員をスタートし、10年程度で年収500万円に到達するためのロードマップを解説します。必要な資格、昇進のタイミング、到達者の共通点まで、具体的なステップをお伝えします。
さらに高収入を目指したい方は「警備員で年収1000万円は可能?|高収入を実現する方法」も参考にしてください。
警備員で年収500万円は可能か
結論:十分に達成可能
警備員で年収500万円は**計画的にキャリアを積めば十分に達成可能**です。ただし、通常の警備業務を漫然と続けるだけでは難しく、戦略的なアプローチが必要です。
年収500万円に到達するには、以下の要素を組み合わせる必要があります。
- 大手または高年収の警備会社への所属
- 警備業務検定1級の複数資格取得
- 隊長・班長クラスへの役職昇進
- 夜勤や手当の効果的な活用
これらを組み合わせれば、年収500万円は**「頑張れば届く」現実的な目標**です。
年収500万円の人の割合
警備業界で年収500万円以上を得ている人は、全体の**約15〜20%**と推定されます。決して多くはありませんが、特別な才能がなくても到達できる水準です。
年収500万円以上の警備員の多くは、以下のいずれかに該当します。
- 大手警備会社の中堅社員(勤続7年以上)
- 隊長・班長クラスの管理職
- 1級資格を複数保有する専門職
- 身辺警護(4号警備)の担当者
逆に言えば、これらの条件を満たすことで、**上位20%の年収帯に入れる**ということです。
到達までの期間目安
未経験から警備員をスタートした場合、年収500万円への到達期間は**7〜10年**が目安です。最短で7年、標準的には10年程度で到達している人が多いです。
期間は以下の要因で変動します。
| 要因 | 期間への影響 |
|---|---|
| 入社する会社 | 大手ほど昇給・昇進が早い |
| 資格取得ペース | 早期取得で手当が増える |
| 夜勤の頻度 | 多いほど年収増加が早い |
| 役職昇進 | 早期昇進で到達が早まる |
**最初の会社選びが最も重要**です。大手警備会社に入社できれば、7〜8年で500万円に到達するケースも珍しくありません。
年収500万円に到達するためのロードマップ
- Step 1:未経験入社(年収300〜350万円)
- Step 2:資格取得(年収350〜400万円)
- Step 3:役職昇進(年収400〜450万円)
- Step 4:管理職・専門職(年収450〜500万円)
Step 1:未経験入社(年収300〜350万円)
期間:入社〜3年目
未経験で警備業界に入社すると、初年度の年収は**300万円から350万円**が相場です(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より)。この時期は基礎を固める期間として捉えましょう。
やるべきこと
- 新任教育(30時間)を修了し、警備員として正式に配属される
- 先輩の指導を受けながら、現場の実務を習得する
- 夜勤や24時間勤務に慣れ、体力面の適応を図る
- 警備業務検定2級の受験準備を開始する
ポイント
この時期は年収よりも**「どの会社に入るか」が重要**です。大手警備会社に入社できれば、同じ努力でも年収の伸びが大きく異なります。会社選びについては「警備会社の選び方|大手と中小・ホワイト企業の見分け方」を参照してください。
Step 2:資格取得(年収350〜400万円)
期間:2年目〜5年目
入社2〜3年目で**警備業務検定2級を取得**し、資格手当を得る段階です。続いて5年目までに1級取得を目指します。
やるべきこと
- 警備業務検定2級を取得(施設警備または交通誘導)
- 実務経験を積みながら1級取得の準備を進める
- 警備業務検定1級を取得(3〜5年目が目安)
- 可能であれば複数分野の資格に挑戦する
資格取得による年収への効果
| 資格 | 月額手当 | 年間効果 |
|---|---|---|
| 2級(1種類) | 5,000〜10,000円 | 6〜12万円 |
| 1級(1種類) | 10,000〜20,000円 | 12〜24万円 |
| 1級(2種類) | 20,000〜40,000円 | 24〜48万円 |
2級取得で年収360万円程度、1級取得で年収380〜400万円に到達できます。資格手当の詳細は「警備業務検定とは|6種類の資格と取得方法を完全解説」を参照してください。
Step 3:役職昇進(年収400〜450万円)
期間:5年目〜8年目
1級資格を取得した後は、**リーダーや班長への昇進**を目指します。役職手当が加わることで、年収400万円から450万円に到達します。
やるべきこと
- 現場リーダーとして後輩指導を担当する
- 班長・副隊長への昇進を目指す
- シフト管理やクライアント対応のスキルを磨く
- 追加の資格(別分野の1級など)を取得する
役職手当の目安
| 役職 | 月額手当 | 年間効果 |
|---|---|---|
| 現場リーダー | 5,000〜10,000円 | 6〜12万円 |
| 班長 | 20,000〜30,000円 | 24〜36万円 |
| 副隊長 | 25,000〜40,000円 | 30〜48万円 |
**資格手当と役職手当を組み合わせる**ことで、基本給に加えて月4〜6万円の上乗せが可能になります。昇進の詳細は「警備員の昇進完全ガイド|班長・隊長・管理職への道」を参照してください。
Step 4:管理職・専門職(年収450〜500万円)
期間:8年目〜10年目
**隊長・責任者クラスに昇進するか、専門分野(身辺警護など)へ転向**することで、年収500万円に到達します。
2つのルート
ルート1:管理職(隊長・責任者)
- 隊長に昇進すると役職手当が月30,000〜50,000円に増加
- 現場全体のマネジメント、人員配置、クライアント折衝を担当
- 年収450万円〜500万円が一般的
ルート2:専門職(身辺警護・特殊警備)
- 身辺警護(4号警備)への転向で年収420万円〜550万円
- 貴重品運搬警備で年収380万円〜450万円
- 専門性の高い業務ほど基本給が高い
年収500万円の内訳例
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本給 | 月26万円×12ヶ月=312万円 |
| 夜勤・残業手当 | 月5万円×12ヶ月=60万円 |
| 資格手当(1級×2) | 月3万円×12ヶ月=36万円 |
| 役職手当(隊長) | 月4万円×12ヶ月=48万円 |
| 賞与 | 年2回=44万円 |
| 合計 | 500万円 |
キャリアパスの全体像は「警備員のキャリアパス完全ガイド|一般警備員から管理職」で詳しく解説しています。
年収500万到達者の共通点
大手企業または高年収の中堅企業に所属
年収500万円に到達している警備員の多くは、**大手警備会社または給与水準の高い中堅企業**に所属しています。同じ努力をしても、会社によって年収に大きな差が生まれます。
大手警備会社の平均年収は以下の通りです(各社2024年3月期有価証券報告書より)。
| 企業名 | 平均年収 |
|---|---|
| セコム | 621万円 |
| 綜合警備保障(ALSOK) | 555万円 |
| セントラル警備保障 | 524万円 |
| 全日警 | 480万円 |
大手企業では、**平均年収が500万円を超えている**ことがわかります。つまり、大手に入社して平均的に働けば、年収500万円は自然と到達できる水準です。
企業比較の詳細は「警備会社年収ランキング2025|平均年収621万円のセコムがトップ」を参照してください。
資格を複数保有している
年収500万円到達者は、**1級資格を複数保有**しているケースが多いです。資格手当が重複して支給されるため、月2〜4万円の上乗せを実現しています。
よくある資格の組み合わせ
- 施設警備1級 + 交通誘導警備2級
- 施設警備1級 + 雑踏警備1級
- 交通誘導警備1級 + 施設警備2級
1種類の資格だけでなく、**複数分野の資格を取得**することで、配置できる現場が増え、会社からの評価も高まります。資格取得の順序については「警備員の資格完全ガイド|検定・管理者資格の全種類と取得順序」を参照してください。
早期に役職に就いている
年収500万円に到達している警備員は、**入社5〜7年目で班長・副隊長**に昇進しているケースが多いです。役職手当が年収を大きく押し上げています。
早期昇進のためには、以下が重要です。
- 現場での信頼:ミスなく確実に業務をこなす
- 後輩指導:新人教育に積極的に関わる
- クライアント対応:コミュニケーション能力を発揮する
- 資格取得:1級取得が昇進の条件になることが多い
**「資格+実績+人望」**が揃って初めて、管理職への道が開けます。
年収500万円を超えるには
さらなるキャリアパス
年収500万円に到達した後も、キャリアを積み続ければ**600万円、700万円と年収を伸ばす**ことが可能です。
年収500万円超への道
| 年収帯 | ポジション・業務 |
|---|---|
| 500〜600万円 | 隊長、エリア責任者、身辺警護専門 |
| 600〜700万円 | 支店長補佐、本社スタッフ、VIP専属警護 |
| 700〜800万円 | 支店長、事業部マネージャー |
大手警備会社で支店長クラスに昇進すれば、**年収700〜800万円**も視野に入ります。ただし、管理職ポジションは限られているため、競争は激しくなります。
年収1000万円への道
年収1000万円を目指すには、**より戦略的なキャリア選択**が必要です。通常の警備業務の延長線上では難しく、以下のいずれかの道を選ぶ必要があります。
- 身辺警護のスペシャリスト:フリーランスで年収800〜1200万円
- 大手企業の役員・本部長:年収1000万円以上
- 警備会社の独立開業:成功すれば年収1000万円以上
詳細は「警備員で年収1000万円は可能?|高収入を実現する方法」で解説しています。
まとめ:10年で年収500万円を実現しよう
警備員で年収500万円は、計画的にキャリアを積めば十分に達成可能な目標です。ポイントは以下の4つです。
- Step 1(1〜3年目):大手または高年収企業に入社し、基礎を固める
- Step 2(2〜5年目):警備業務検定2級・1級を取得し、資格手当を得る
- Step 3(5〜8年目):班長・副隊長に昇進し、役職手当を得る
- Step 4(8〜10年目):隊長・責任者または専門職として年収500万円到達
**最も重要なのは最初の会社選び**です。大手警備会社に入社できれば、平均的に働いても年収500万円に到達しやすくなります。
現在の年収相場を確認したい方は「警備員の年収を徹底分析|平均給与・業務別・年齢別」を、転職で短期的に年収を上げたい方は「警備員に転職して年収100万円アップする方法|年収350万の人向け」をあわせてご覧ください。
10年後の年収500万円を目標に、今日から計画的なキャリア形成を始めましょう。













