警備業界への転職で年収100万円アップは実現可能です。現在年収350万円前後の方が警備員に転職し、適切な会社選びと資格取得を行えば年収450万円に到達できます。
本記事では、警備員転職で年収100万円アップを実現する具体的な方法を解説します。高年収の会社の選び方、資格手当の活用法、夜勤を効率的に稼ぐ方法まで、実践的なノウハウをお伝えします。
長期的なキャリアで年収500万円を目指したい方は「警備員で年収500万円を目指すロードマップ|キャリアパスと必要なスキル」も、さらに高収入を目指す方は「警備員で年収1000万円は可能?|高収入を実現する方法」もあわせてご覧ください。
警備業界の年収水準
未経験の初任給
警備業界に未経験で入社した場合、初年度の年収は**300万円から350万円**が相場です(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より)。月給換算で22万円から27万円程度で、ボーナスは年2回・各1ヶ月分が一般的です。
ただしこの数字は**会社によって大きく異なります**。大手警備会社(セコム、ALSOK等)は未経験でも月給25万円からスタートできるのに対し、中小の警備会社では月給20万円前後に留まることもあります。会社選びの時点で、年収に数十万円の差が生まれます。
経験者の年収レンジ
警備業界で3年以上の経験を積むと、年収は**350万円から450万円**に上昇します。5年以上の経験者で資格を複数保有していれば年収400万円から500万円も十分に狙える水準です。
業務内容によっても年収は異なります。施設警備は平均335万円、交通誘導警備は348万円、身辺警護は420万円から550万円と**業務別で100万円以上の差**があります。転職時にどの業務を選ぶかで、将来の年収に大きく影響します。
年収アップの余地
年収350万円の方が警備員に転職して450万円に到達することは**十分に現実的な目標**です。年収アップの内訳は以下の通りです。
- 基本給の上乗せ:大手企業への転職で**年間20万円から40万円**
- 資格手当:検定2級で年間6万円から12万円、1級で年間12万円から24万円
- 夜勤手当:月5万円の夜勤で年間60万円から72万円
- 役職手当:リーダー昇進で年間6万円から12万円
これらを組み合わせれば、**100万円のアップは計画的に達成可能**です。
年収100万円アップが可能な理由
警備業界は人手不足
警備業界は慢性的な人手不足が続いており、好待遇で人材を確保しようとする企業が増えています。警察庁「令和5年における警備業の概況」によると、警備員数は約60万人で需要に対して供給が追いついていません。
人手不足を背景に、大手警備会社は**基本給の引き上げや手当の充実**を進めています。未経験者でも月給25万円以上でスタートできる求人が増えており、経験者の中途採用では前職の年収を考慮した給与提示も珍しくありません。
手当の種類が豊富
警備業界は**基本給に加えて多様な手当が支給される**業界です。手当を活用することで、基本給だけでは届かない年収に到達できます。
主な手当は以下の通りです。
- 夜勤手当:深夜時間帯(22時〜5時)は時給の25%以上が割増
- 資格手当:検定資格に応じて月5,000円から20,000円
- 役職手当:リーダー・班長で月5,000円から30,000円
- 特別勤務手当:年末年始・GWなどに日当3,000円から5,000円上乗せ
資格で差がつきやすい
警備業界は**資格取得が年収に直結する**業界です。警備業務検定は国家資格であり、取得すれば毎月の資格手当が支給されます。
2級取得で月5,000円から10,000円、1級取得で月10,000円から20,000円の手当が加算されます(求人情報より、2024年12月調査、10社以上の平均)。複数の資格を取得すれば、それぞれに手当が付くため**月2万円から4万円の資格手当**を得ている警備員も珍しくありません。
資格取得は会社の支援制度を活用できるケースが多く、受験費用や研修費用を会社が負担してくれることもあります。資格の詳細は「警備業務検定とは|6種類の資格と取得方法を完全解説」を参照してください。
年収アップを実現する具体的な方法
高年収の会社を選ぶ
年収アップの第一歩は**給与水準の高い会社を選ぶこと**です。同じ業務でも会社によって年収で50万円から100万円の差が生まれます。
大手警備会社の平均年収は以下の通りです(各社2024年3月期有価証券報告書より)。
| 企業名 | 平均年収 |
|---|---|
| セコム | 621万円 |
| 綜合警備保障(ALSOK) | 555万円 |
| セントラル警備保障 | 524万円 |
| 全日警 | 480万円 |
ただし大手企業への入社は競争率が高く、**中堅のホワイト企業を狙う戦略**も有効です。中堅企業でも福利厚生が充実し、基本給が高い会社は存在します。会社選びの詳細は「警備会社の選び方|大手と中小・ホワイト企業の見分け方」を参照してください。
年収ランキングの詳細は「警備会社年収ランキング2025|平均年収621万円のセコムがトップ」で確認できます。
資格を取得する
資格取得は**最も確実に年収を上げる方法**です。警備業務検定を取得すれば、毎月の給与に資格手当が上乗せされます。
**おすすめの資格取得順序**は以下の通りです。
- 入社1年目:警備業務検定2級(施設警備または交通誘導)を取得
- 入社3年目:同じ分野の1級を取得
- 入社5年目以降:別分野の2級・1級を追加取得
資格取得による年収アップ効果は以下の通りです。
| 資格 | 月額手当 | 年間効果 |
|---|---|---|
| 2級×1 | 5,000〜10,000円 | 6〜12万円 |
| 1級×1 | 10,000〜20,000円 | 12〜24万円 |
| 1級×2 | 20,000〜40,000円 | 24〜48万円 |
未経験から始める方は「施設警備2級資格の取得方法|未経験から合格する対策」を参照してください。
高単価の業務を担当する
警備業務の種類によって**給与水準が大きく異なります**。高単価の業務に配属されることで、同じ勤務時間でも年収が上がります。
| 業務区分 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|
| 施設警備(1号) | 335万円 | 未経験者向け、求人多い |
| 交通誘導(2号) | 348万円 | 体力必要、天候に左右 |
| 貴重品運搬(3号) | 380万円 | 経験者向け、専門性高い |
| 身辺警護(4号) | 420〜550万円 | 高度な訓練必要 |
**施設警備からスタートして、貴重品運搬や身辺警護へステップアップ**するキャリアパスが年収アップの王道です。入社時に「将来的に○○業務を担当したい」と伝えておくと、会社側もキャリアパスを考慮してくれる場合があります。
夜勤・手当を活用する
夜勤は**体力的負担は大きいものの、年収を大きく上げられる**手段です。深夜時間帯(22時〜5時)は労働基準法により25%以上の割増賃金が義務付けられています。
24時間勤務の施設警備では、1回の勤務で日給18,000円から22,000円を得られます。このうち**夜勤手当が4,000円から6,000円**を占めています。月10回の24時間勤務を行えば、夜勤手当だけで月4万円から6万円、年間48万円から72万円の上乗せになります。
年末年始やゴールデンウィークの特別勤務手当も活用しましょう。繁忙期は日当に3,000円から5,000円が上乗せされます。5日間勤務すれば15,000円から25,000円の追加収入です。
夜勤の実態については「警備員の夜勤完全ガイド|仮眠・手当・体調管理のリアル」で詳しく解説しています。
年収アップのモデルケース
ケース1:未経験→3年目で+100万円
前職:飲食業界、年収320万円 転職先:大手警備会社の施設警備
年収の推移
| 年次 | 年収 | 内訳 |
|---|---|---|
| 1年目 | 350万円 | 基本給280万円+夜勤手当70万円 |
| 2年目 | 380万円 | 基本給285万円+夜勤手当70万円+資格手当(2級)6万円+昇給19万円 |
| 3年目 | 420万円 | 基本給295万円+夜勤手当72万円+資格手当12万円+リーダー手当10万円+昇給31万円 |
3年間で**年収100万円アップを達成**。ポイントは入社2年目での資格取得と、3年目でのリーダー昇進です。大手企業は昇給制度が整っているため、毎年の定期昇給も年収アップに貢献しています。
ケース2:異業種経験者が転職で+80万円
前職:製造業、年収370万円(夜勤あり) 転職先:中堅警備会社の交通誘導警備
年収の推移
| 年次 | 年収 | 内訳 |
|---|---|---|
| 転職時 | 380万円 | 基本給300万円+残業手当50万円+その他30万円 |
| 1年後 | 410万円 | 基本給305万円+残業手当55万円+資格手当(2級)6万円+繁忙期手当44万円 |
| 2年後 | 450万円 | 基本給315万円+残業手当55万円+資格手当(1級)12万円+繁忙期手当50万円+班長手当18万円 |
2年間で**年収80万円アップ**。交通誘導警備は繁忙期の稼働が多いため、春〜秋に集中して働くことで年収を大きく伸ばせます。1級資格と班長昇進を組み合わせたのがポイントです。
年収アップを目指す際の注意点
年収だけで会社を選ばない
年収の高さだけで会社を選ぶと**失敗するリスク**があります。高年収の裏には激務や離職率の高さが隠れている可能性があります。
確認すべきポイントは以下の通りです。
- 離職率:業界平均より高くないか
- 残業時間:月40時間を超えていないか
- 有給取得率:実際に休暇が取れる環境か
- 口コミ評判:実際に働いている人の声はどうか
年収が高くても心身を壊しては意味がありません。**長く働ける環境かどうか**を総合的に判断しましょう。企業の評判は「警備会社の評判ランキング2025|社員口コミでわかる働きやすさ」で確認できます。
福利厚生と労働環境も確認
基本給や手当だけでなく、福利厚生も年収に影響します。住宅手当、家族手当、退職金制度などは実質的な収入増加につながります。
特に確認すべき福利厚生は以下の通りです。
- 住宅手当:月1万円から3万円で年間12万円から36万円の価値
- 家族手当:配偶者や子どもがいる場合に月5,000円から2万円
- 資格取得支援:受験費用や研修費用の会社負担
- 退職金制度:長期的な資産形成に重要
福利厚生の詳細は「警備員の福利厚生完全ガイド|法定福利と法定外福利」を参照してください。
まとめ:計画的に年収100万円アップを実現しよう
警備員への転職で年収100万円アップは、適切な戦略を立てれば十分に実現可能です。ポイントは以下の3つです。
- 高年収の会社を選ぶ:大手企業または給与水準の高い中堅企業を狙う
- 資格を計画的に取得:2級から始めて1級へ、複数資格で手当を最大化
- 手当を最大限活用:夜勤・残業・特別勤務で収入を上乗せ
現在の年収相場を確認したい方は「警備員の年収を徹底分析|平均給与・業務別・年齢別」を、長期的なキャリアで年収500万円を目指したい方は「警備員で年収500万円を目指すロードマップ|キャリアパスと必要なスキル」をあわせてご覧ください。
転職活動の具体的な進め方は「未経験から警備員になる完全ガイド|採用条件・研修制度」で詳しく解説しています。年収100万円アップを目標に、今日から行動を始めましょう。













