警備員の採用選考で、自己PRをどう書けばいいか悩んでいませんか。志望動機との違いがわからず、似たような内容になってしまう人も多いでしょう。この記事では、自己PRの構成方法、強みの見つけ方、未経験者・経験者別の例文を紹介します。
自己PRと志望動機の違い
自己PRと志望動機は目的が異なります。この違いを理解することが、効果的なアピールの第一歩です。
| 項目 | 志望動機 | 自己PR |
|---|---|---|
| 問い | なぜこの会社・仕事を選んだのか | あなたの強みは何か |
| 視点 | 会社・職種への関心 | 自分の能力・経験 |
| 内容 | 入社後にやりたいこと | 過去の実績・能力 |
| 時制 | 未来志向 | 過去〜現在 |
志望動機は「入社したい理由」を述べる欄です。警備業界を選んだ理由や、その会社に惹かれた理由を説明します。
自己PRは「採用すべき理由」を述べる欄です。自分の強みや経験を具体的に示し、警備の仕事でどう活かせるかを伝えます。
志望動機の詳しい書き方は「警備員の志望動機の書き方|未経験者向け例文とポイント」で解説しています。
自己PRで伝えるべき3つの要素
採用担当者に響く自己PRには、3つの要素が必要です。
1. 自分の強み
まず、自分の強みを明確に示します。「責任感がある」「体力に自信がある」「観察力がある」など、警備の仕事に関連する強みを選びましょう。
2. 強みを証明するエピソード
強みを主張するだけでは説得力がありません。過去の経験から具体的なエピソードを示すことで、信頼性が高まります。数字や成果を含めると効果的です。
3. 警備の仕事でどう活かすか
最後に、その強みを警備の仕事でどう活かすかを述べます。採用担当者が「この人を採用したら活躍してくれそうだ」とイメージできる内容にしましょう。
警備員に求められる能力と適性
自己PRを書く前に、警備員に求められる能力を把握しておきましょう。これらに関連する強みをアピールすると効果的です。
責任感・誠実さ
警備業務は人の安全を守る仕事です。「真面目に業務を遂行する」「ルールを守る」といった責任感が重視されます。
体力・健康管理能力
長時間の立ち仕事や夜勤に対応できる体力が必要です。日頃から体調管理に気を配っていることもアピールポイントになります。
コミュニケーション能力
施設警備では来訪者対応、交通誘導では歩行者やドライバーとのやり取りが発生します。円滑なコミュニケーションが取れることは重要な適性です。
観察力・注意力
異常を早期に発見するための観察力は、警備員に欠かせない能力です。細かな変化に気づける注意力をアピールできると効果的です。
冷静な判断力
緊急時に慌てず適切な行動を取る判断力も求められます。過去にトラブル対応した経験があれば、有効なアピールポイントになります。
警備員の適性について詳しくは「警備員に向いている人・向いていない人|適性診断」で解説しています。
強みの見つけ方|自己分析の3ステップ
「自分の強みがわからない」という人は、以下の3ステップで整理してみましょう。
ステップ1:過去の経験を振り返る
前職やアルバイト、学生時代の経験を書き出します。「どんな業務を担当したか」「どんな成果を出したか」「どんな場面で評価されたか」を思い出してください。
ステップ2:他者からの評価を思い出す
上司や同僚、家族や友人から褒められたことを振り返ります。「几帳面だね」「真面目だね」「体力あるね」といった言葉がヒントになります。
ステップ3:警備の仕事に結びつける
書き出した経験や評価の中から、警備の仕事に活かせるものを選びます。前述の「警備員に求められる能力」と照らし合わせて、アピールする強みを決めましょう。
未経験者向け自己PR例文
未経験者は、前職で培った能力を警備の仕事にどう活かすかを示すことが重要です。
接客業経験者の例文
私の強みは、お客様の立場に立って行動できるコミュニケーション能力です。
前職は百貨店の販売員として5年間勤務し、1日100名以上のお客様に対応してきました。
クレーム対応も多く経験し、冷静に状況を把握して適切に対処する力を身につけました。
この経験を活かし、施設警備業務において来訪者対応や案内業務を丁寧に行い、
施設の安全と快適な環境づくりに貢献したいと考えています。
製造業経験者の例文
私の強みは、細部まで注意を払い、正確に業務を遂行できる点です。
前職は自動車部品工場で品質検査を担当し、不良品の見逃しゼロを3年間継続しました。
作業手順を確実に守り、小さな異常も見逃さない姿勢が評価され、班長を任されました。
この観察力と正確性を警備業務でも発揮し、巡回中の異常を早期発見することで
施設の安全を守りたいと考えています。
事務職経験者の例文
私の強みは、責任感を持って業務を最後までやり遂げる姿勢です。
前職は経理事務として6年間勤務し、月次決算や年次決算を正確に処理してきました。
締め切りを厳守し、ミスのない仕事を続けた結果、後輩の指導も任されるようになりました。
警備業務においても、決められた手順を確実に遂行し、記録・報告を正確に行うことで、
信頼される警備員として貢献したいと考えています。
フリーター・アルバイト経験者の例文
私の強みは、体力と継続力です。
大学時代から5年間、引っ越しアルバイトを続けてきました。早朝から夜まで重い荷物を
運ぶ作業を週5日続け、体力には自信があります。また、一度も休まずに続けたことで、
リーダーを任されるようになりました。この体力と継続力を活かし、長時間の立ち仕事や
夜勤にも対応できる警備員として、しっかりと業務を遂行したいと考えています。
経験者向け自己PR例文
警備業務の経験がある方は、実績や資格を具体的にアピールしましょう。
施設警備経験者の例文
私の強みは、施設警備の幅広い業務経験と緊急対応力です。
前職では大型商業施設で4年間勤務し、巡回業務、防災センター業務、来訪者対応を
一通り経験しました。施設警備検定2級を取得し、不審者対応や急病人対応も
複数回経験しています。特に、閉店後の不審者発見時には、警察到着まで適切に
対処し、事態を収束させました。この経験を活かし、貴社でも即戦力として
安全管理に貢献したいと考えています。
交通誘導経験者の例文
私の強みは、状況判断力と安全意識の高さです。
前職では道路工事現場の交通誘導警備を3年間担当し、300件以上の現場を無事故で
完了しました。交通誘導警備検定2級を取得しており、車両と歩行者の動きを
常に把握しながら安全を確保する能力には自信があります。
貴社のより大規模な現場でこの経験を活かし、さらにスキルを高めていきたいと
考えています。
警備の資格について詳しくは「警備業務検定とは|6種類の資格と取得方法を完全解説」で解説しています。
自己PRで避けるべきNG例
採用担当者にマイナス印象を与える自己PRを避けましょう。
具体性がない例
NG例
私の強みは責任感があることです。どんな仕事も責任を持って取り組みます。
貴社でも責任感を持って働きたいと思います。
問題点
- 具体的なエピソードがない
- 「責任感」の根拠が示されていない
- 警備の仕事との関連が不明確
警備との関連性がない例
NG例
私の強みは創造力です。前職ではデザイン業務を担当し、
新しいアイデアを生み出すことが得意でした。
問題点
- 警備業務で活かせる強みではない
- 応募先の仕事内容を理解していない印象を与える
ネガティブな表現を含む例
NG例
前職では人間関係がうまくいかず、一人で黙々と作業できる仕事を探していました。
警備員は一人で行う業務が多いと聞いたので応募しました。
問題点
- 消極的な理由になっている
- コミュニケーション能力に不安を感じさせる
- 警備業務への理解が不足している
志望動機との混同例
NG例
私は人々の安全を守る仕事に魅力を感じています。
貴社は大規模施設の警備実績が豊富で、研修制度も充実していると聞きました。
ぜひ貴社で働きたいと思います。
問題点
- これは志望動機であり、自己PRではない
- 自分の強みが述べられていない
履歴書と面接での自己PRの違い
自己PRは履歴書と面接の両方で求められますが、伝え方のポイントが異なります。
履歴書の自己PR
履歴書では150〜300文字程度で簡潔にまとめます。
- 結論(強み)を最初に述べる
- エピソードは1つに絞る
- 数字や成果を含めて具体性を出す
面接の自己PR
面接では1分〜1分30秒程度で話します。履歴書より詳しく説明できるため、以下を意識しましょう。
- エピソードの背景を詳しく説明
- 困難だった点や工夫した点を加える
- 質問されそうな部分を想定して準備する
面接対策については「警備員の面接対策|よく聞かれる質問と回答例を完全網羅」で詳しく解説しています。
自己PRに関するよくある質問
Q: 自己PRと志望動機の両方で同じエピソードを使ってもいいですか? A: 使っても問題ありませんが、切り口を変えましょう。志望動機では「この経験から警備の仕事に興味を持った」、自己PRでは「この経験で培った能力を活かしたい」というように、視点を変えて伝えます。
Q: アピールできる強みが複数ある場合はどうすればいいですか? A: 履歴書では1つに絞りましょう。面接では追加で聞かれることがあるので、2〜3個準備しておくと安心です。最も警備の仕事に関連する強みを優先してアピールしてください。
Q: 短期間の職歴しかない場合、何をアピールすればいいですか? A: 職歴が短くても、その中で学んだことや意識して取り組んだことをアピールできます。また、アルバイト経験や学生時代の活動からエピソードを探すのも有効です。
Q: 自己PRの文字数が足りない場合はどうすればいいですか? A: エピソードの詳細を加えましょう。「いつ」「どこで」「どのような状況で」「具体的に何をしたか」「その結果どうなったか」を書き加えると、自然と文字数が増えます。
まとめ:効果的な自己PRで採用を勝ち取ろう
自己PRでは強み・エピソード・活かし方の3つを明確に伝えることが重要です。志望動機との違いを理解し、「自分を採用すべき理由」をアピールしましょう。
自己PRのポイントをまとめると以下の通りです。
- 警備員に求められる能力(責任感、体力、観察力など)に関連する強みを選ぶ
- 具体的なエピソードで強みを証明する
- 警備の仕事でどう活かすかを述べる
- 履歴書では簡潔に、面接では詳しく伝える
自己PRが完成したら、次は面接対策です。
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