「施設警備業務検定2級って、どうやって取るの?」「未経験でも受験できる?」
結論からお伝えすると、施設警備業務検定2級は警備員なら誰でも受験可能です。さらに未経験者向けの講習も用意されており、警備業界に入る前から資格取得を目指せます。
この記事では、2026年の最新試験日程、特別講習と直接検定の違い、実技試験6科目の具体的内容、落ちる人の特徴まで、合格に必要な情報を網羅的に解説します。
施設警備業務検定2級とは
施設警備業務検定2級は、警備業法に基づく国家資格です。正式名称は「施設警備業務検定2級」で、オフィスビル・商業施設・工場などの警備を行う「1号警備業務」の専門性を証明します。
施設警備は警備業界で最も従事者が多い業務区分であり、キャリアアップの第一歩として多くの警備員が取得を目指す資格です。
なぜ需要が高いのか?配置基準を解説
施設警備業務検定の資格保有者は、以下の理由から警備会社で重宝されます。
| 需要が高い理由 | 内容 |
|---|---|
| 法的配置義務 | 空港・原子力施設など特定の施設では検定合格者の配置が義務 |
| 品質の証明 | 入札・契約時に有資格者数が評価される |
| 顧客の安心感 | 国家資格保有者が警備することで信頼性が向上 |
資格保有者は資格手当の対象となり、会社からの評価も高くなります。
警備業務検定の種類について詳しくは、「関連記事:警備業務検定とは|6種類の資格と取得方法を完全解説」をご覧ください。
未経験でも取得できる?受験資格を解説
施設警備業務検定2級は、警備員であれば誰でも受験可能です。
新任教育(30時間)を受講済みの18歳以上の警備員であれば、勤務期間に関係なく特別講習を受けられます。さらに、直接検定には受験資格がなく、警備業界未経験でも受験可能です。
また、「警備員になろうとする者の講習」という未経験者向けコースも用意されており、警備会社に入社する前から資格取得を目指せます。
1級との違い
| 項目 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 受験資格 | 警備員なら誰でも可(18歳以上) | 2級取得後、実務経験1年以上 |
| 役割 | 現場での警備業務 | 現場責任者・指導者 |
| 合格率(特別講習) | 約77% | 約64% |
1級を受験するには、2級取得後に1年以上の実務経験が必要です。まずは2級の取得がキャリアの第一歩となります。
1級の詳細は「関連記事:施設警備業務検定1級とは?管理職を目指す資格取得ガイド」をご覧ください。
未経験から警備員を目指す方は、「関連記事:未経験から警備員になる完全ガイド|採用条件・研修制度」も参考にしてください。
資格取得の2つの方法【特別講習 vs 直接検定】
施設警備業務検定2級を取得するには、特別講習と直接検定の2つの方法があります。
特別講習とは
警備員特別講習事業センターなど、国家公安委員会の登録を受けた講習機関が実施する講習会です。学科講習と実技講習を受けた後、修了考査に合格すると資格が取得できます。
現役警備員向け講習(2日間)
| 内容 | 時間 |
|---|---|
| 学科講習 | 7時限(1時限50分) |
| 実技講習 | 5時限 |
| 修了考査 | 4時限 |
| 受講料 | 33,000円(税込) |
未経験者向け講習(約6日間)
| 内容 | 時間 |
|---|---|
| 学科講習 | 28時限 |
| 実技講習 | 14時限 |
| 修了考査 | 4時限 |
| 受講料 | 79,200円(税込) |
※費用は警備員特別講習事業センターを参照
修了考査の合格基準は、学科・実技ともに90点以上です。
直接検定とは
講習を受けずに、各都道府県の公安委員会が実施する検定試験を直接受験する方法です。独学で学科・実技の両方に合格する必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験料 | 16,000円 |
| 合格基準 | 学科・実技ともに90点以上 |
| 受験資格 | なし(未経験でも可) |
どちらを選ぶべき?比較表
| 比較項目 | 特別講習 | 直接検定 |
|---|---|---|
| 費用 | 33,000〜79,200円 | 16,000円 |
| 合格率 | 約77% | 約40% |
| 学習サポート | 講師から直接指導 | 独学 |
| 実技練習 | 講習内で練習可能 | 自主練習のみ |
| おすすめ | 初めて受験する方 | 費用を抑えたい経験者 |
特別講習の合格率は**2022年時点で76.9%**です(警備員特別講習事業センター公表データ)。
一方、直接検定の合格率は**約40%**と低く、問題の難易度が高いことに加え、実技試験でもより厳しく採点されます。
初めて受験する方は、特別講習がおすすめです。費用は高くなりますが、講師から実技指導を受けられるため、合格率が大幅に上がります。多くの警備会社では資格取得費用を会社が負担してくれるため、入社前に確認しておきましょう。
2026年 試験日程
直接検定(警視庁)
施設警備業務2級の直接検定は、各都道府県で年1〜2回実施されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施頻度 | 年1〜2回 |
| 受験料 | 16,000円 |
| 申込方法 | 各都道府県警察本部へ確認 |
特別講習
特別講習は各地域の警備業協会で随時開催されています。
| 地域 | 問い合わせ先 |
|---|---|
| 全国 | 警備員特別講習事業センター |
| 東京 | 東京都警備業協会 |
| 大阪 | 大阪府警備業協会 |
| 愛知 | 愛知県警備業協会 |
申し込みは会社単位で受け付けている協会が多いため、所属する警備会社を通じて申し込みましょう。
※日程は変更される場合があります。最新情報は各協会の公式サイトでご確認ください。
試験内容
学科試験
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数 | 20問 |
| 試験時間 | 60分 |
| 合格基準 | 90%以上(18問以上正解) |
| 形式 | 5択マークシート |
出題範囲
- 警備業務に関する基本的な事項
- 警備業法と関係法令
- 警備業務対象施設における保安に関すること
- 事故発生時における応急の措置に関すること
具体的には、警備業法の基礎知識、巡回方法、出入管理、火災・事故対応、不審者対策、関連法規(刑法・刑事訴訟法など)が出題されます。
実技試験
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 6科目 |
| 合格基準 | 90点以上 |
| 採点方式 | 減点方式 |
実技試験6科目の詳細
| 科目 | 内容 |
|---|---|
| 出入管理要領 | 来訪者への通行証確認、手荷物検査、金属探知機の使用、一時預かり品の授受 |
| 自火報操作要領 | 自動火災報知設備の操作。誤報時は主音響停止→現場確認、実火災時は初期消火→避難誘導 |
| 巡回実施要領 | 施設内の巡回手順、異常発見時の報告、鍵の管理方法 |
| 警察機関への連絡要領 | 110番通報の手順、状況報告の仕方 |
| 負傷者の搬送要領 | 片足捻挫者の搬送、意識喪失者の搬送、回復体位 |
| 警戒杖の基本操作要領 | 立杖・休め・常の構え・本手打ち・逆手打ちなどの基本動作 |
実技試験では、動作の正確さ、声の大きさ、手順の遵守が評価されます。特に出入管理要領と自火報操作要領は文言が多いため、しっかり暗記しておくことが重要です。
施設警備の具体的な仕事内容については、「関連記事:施設警備の仕事内容と年収|未経験からの始め方」をご覧ください。
合格率と落ちる人の特徴【体験談】
最新の合格率データ
| 方式 | 合格率 | 出典 |
|---|---|---|
| 特別講習(2022年) | 76.9% | 警備員特別講習事業センター |
| 特別講習 再試験 | 63.4% | 警備員特別講習事業センター |
| 直接検定 | 約40% | - |
特別講習を受講した場合の合格率は約77%、直接検定は**約40%**です。
落ちる人の共通点
Yahoo!知恵袋や体験談によると、不合格になる人には以下の共通点があります。
実技より筆記で落ちる人が多い
意外にも、実技試験より学科試験で落ちる人がほとんどです。実技は減点方式で多少のミスは許容されますが、筆記はごまかしがききません。
不合格になる人の特徴
- 学科の勉強不足:講習内容を復習せずに試験に臨む
- 90点の基準を甘く見る:9割正解は想像以上に厳しい
- 実技の手順を暗記していない:出入管理や自火報は文言が多い
- 声が小さい:自信なさげに実技を行う
実技で落ちるケース(稀)
- セリフがまったく入っていない
- 動作が壊滅的にできていない
- 安全操作を大幅に逸脱する
実技は「よっぽどダメでなければ合格できる」との声が多いですが、筆記対策は十分に行う必要があります。
合格するための学習計画
試験1ヶ月前から
- 学科対策:毎日10〜20問のテキスト・アプリ学習
- 実技対策:手順を声に出しながら繰り返し練習
- 自火報操作:誤報・実火災両方のパターンを暗記
試験1週間前から
- 総合演習:模擬試験形式で時間を計って解く
- 苦手分野の復習:間違えた問題を繰り返す
- 実技の最終確認:動画撮影でチェック
試験前日
- 深呼吸で緊張をほぐす練習
- 持ち物の確認
- 早めに就寝
過去問・問題集の入手方法
公式テキスト・問題集
公式の問題集は東京都警備業協会や全国警備業協会で購入できます。特別講習で配布されるテキストが最も試験範囲に即しているため、講習受講者はテキストの復習を最優先にしましょう。
効率的な学習のコツ
特別講習を受ける場合
- 講習中はメモとマーカーを活用
- 講師が強調した箇所は出題率が高い
- 実技は講習内で何度も練習する
独学の場合
- 警備業法の条文を重点的に学習
- 過去問を繰り返し解く
- 自火報操作は自衛消防技術認定の教材も参考になる
過去問から出題されることも多いため、問題集を繰り返し解くことが合格への近道です。
資格取得後のメリット
資格手当で年収アップ
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月額資格手当 | 5,000〜10,000円 |
| 年間換算 | 60,000〜120,000円 |
大手警備会社ほど資格手当が高い傾向にあり、複数の資格を持つとさらに加算されます。資格取得にかかる費用は会社が負担するケースが多いため、実質的な負担なく年収アップが実現できます。
警備員の給与について詳しくは、「関連記事:警備員の年収を徹底分析|平均給与・業務別・年齢別」をご覧ください。
キャリアアップ
- 現場責任者・リーダーへの昇進:多くの会社で2級保有が要件
- 1級取得への道:2級取得後、実務経験1年以上で受験可能
- 転職で有利:有資格者は需要が高く、即戦力として評価される
- 警備員指導教育責任者への道:管理職を目指す第一歩
警備業界でのキャリアパスについては、「関連記事:警備員のキャリアパス完全ガイド|資格・昇進・年収」も参考にしてください。
まとめ
施設警備業務検定2級は、警備員なら誰でも受験可能な国家資格です。
この記事のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 警備員なら誰でも可、未経験者向け講習もあり |
| 取得方法 | 特別講習(合格率77%)または直接検定(合格率40%) |
| 費用 | 特別講習33,000〜79,200円、直接検定16,000円 |
| 試験内容 | 学科20問(90%以上)+実技6科目(90点以上) |
| メリット | 月5,000〜10,000円の資格手当、キャリアアップ |
初めて受験する方は、特別講習の受講がおすすめです。講師から実技指導を受けられ、合格率が大幅に上がります。
学科試験で落ちる人が多いため、講習テキストの復習を徹底しましょう。実技は手順を暗記し、声を出して練習すれば合格できます。
警備職でのキャリアアップを目指すなら、施設警備業務検定2級の取得から始めてみてください。













