この記事は「【2025年最新】大手警備会社ランキング|売上・年収・評判で徹底比較」の詳細記事です。
警備会社への転職を検討する際、企業の売上高は経営の安定性を判断する重要な指標です。売上規模が大きい企業ほど、経営基盤が安定し、長期的なキャリア形成がしやすい傾向があります。
本記事では、警備業界の市場規模から各社の売上高ランキング、業界シェアの構造まで詳しく解説します。転職先選びの参考として、企業規模の視点から警備会社を比較してみましょう。
警備業界の市場規模と構造【2026年版】
警備業界の市場規模は約3.5兆円(警察庁「令和6年における警備業の概況」より)。日本国内には約5,000社の警備会社が存在しますが、その構造は大きく偏っています。
上位2社(セコム・ALSOK)だけで市場全体の約**50%**を占める「2強体制」が確立されており、3位以下の企業との差は歴然としています。この業界構造を理解した上で、転職先を検討することが重要です。
業界全体の特徴
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 市場規模 | 約3.5兆円(2024年末時点) |
| 警備業者数 | 約5,020社 |
| 警備員数 | 約58万人 |
| 市場の成長性 | 年率2〜3%で緩やかに成長 |
| 上位2社シェア | 約50%(セコム+ALSOK) |
警備業界は景気に左右されにくい「ディフェンシブ産業」として知られています。セキュリティ需要は経済状況に関わらず一定の需要があり、安定した業界といえます。
闇バイトの影響でホームセキュリティの需要が急増。セコムは2024年11月に料金を8%値上げしましたが、契約件数は堅調に推移しています。
警備会社の売上高ランキングTop10【2025年3月期】
2025年3月期決算(一部は2025年2月期)の売上高ランキングをまとめました。
| 順位 | 会社名 | 売上高 | 前年比 | 本社所在地 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | セコム | 1兆1,999億円 | +3.9% | 東京都 |
| 2位 | ALSOK | 5,518億円 | +5.5% | 東京都 |
| 3位 | セントラル警備保障 | 760億円 | +6.4% | 東京都 |
| 4位 | 全日警 | 394億円 | - | 東京都 |
| 5位 | 東洋テック | 349億円 | +4.5% | 大阪府 |
| 6位 | にしけい | 約200億円 | - | 福岡県 |
| 7位 | シンワトータルサービス | 約150億円 | - | 東京都 |
| 8位 | 日本パトロール | 約120億円 | - | 東京都 |
| 9位 | 国際警備保障 | 約100億円 | - | 東京都 |
| 10位 | 東急セキュリティ | 約90億円 | - | 東京都 |
※1〜5位は各社有価証券報告書・決算短信より。6位以下は非上場企業のため業界推計値を含む
市場シェアの内訳
セコムは売上高1兆1,999億円で、業界全体の約**34%**のシェアを占めています。これはコンビニ大手のローソンや、飲料メーカーのサントリーと同程度の売上規模です。
ALSOKは売上高5,518億円で、業界シェア約16%。セコムの半分以下の規模ですが、2位の地位を堅持しています。
上位2社合計で市場の約50%を独占しており、3位のセントラル警備保障(760億円)との差は約7倍という圧倒的な格差があります。
Top3企業の売上高比較
警備会社Top3の売上高比較(2025年3月期決算)
| セコム | ALSOK | CSP | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆1,999億円 | 5,518億円 | 760億円 |
1位:セコム(1兆1,999億円)
セコムは1962年創業の機械警備のパイオニア。「セキュリティ」という言葉を日本に広めた企業としても知られています。
事業の特徴
- 機械警備(ホームセキュリティ)国内シェア1位
- 現金輸送・ATM管理サービス
- 防災事業、メディカル事業にも多角化
- 海外展開(アジア、欧州など)
2025年3月期のポイント
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 売上高 | 1兆1,999億円(+3.9%) |
| 営業利益 | 1,443億円(+2.6%) |
| 経常利益 | 1,751億円(+5.0%) |
| 自己資本比率 | 59% |
料金改定と高付加価値サービスの拡充により、全利益項目で過去最高を更新しました。セキュリティ事業が6,334億円と売上の半分以上を占め、防災・メディカル事業も成長ドライバーとなっています。
セコムの詳細は「セコムの評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
2位:ALSOK(5,518億円)
ALSOKは1965年創業。「人が守る」施設警備を主力事業としながら、機械警備も展開しています。
事業の特徴
- 施設警備(常駐警備)で業界トップクラス
- 東京オリンピック・パラリンピックの公式警備パートナー
- 全国約300拠点のネットワーク
- ビルメンテナンス事業も展開
強みと安定性
セコムが機械警備に強みを持つのに対し、ALSOKは人的警備(施設警備)に強みがあります。官公庁や大型商業施設など、人の配置が必要な現場で高いシェアを持っています。
2025年3月期は売上高5,518億円(+5.5%)を見込み、営業利益403億円(+3.1%)と堅調な成長を維持しています。
ALSOKの詳細は「ALSOKの評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
3位:セントラル警備保障(760億円)
セントラル警備保障(CSP)は1966年創業。首都圏を中心に事業を展開する大手警備会社です。
事業の特徴
- 首都圏の金融機関・商業施設に強み
- 常駐警備と機械警備のハイブリッド型
- 空港保安検査業務も受託
- JRグループとの取引実績
強みと安定性
上位2社と比較すると売上規模は小さいですが、首都圏での知名度は高く、優良顧客を多く抱えています。2026年2月期は売上高760億円(+6.4%)、営業利益45億円(+3.9%)を見込んでおり、「量より質」の経営方針で安定した業績を維持しています。
CSPの詳細は「セントラル警備保障の評判・年収・働き方を徹底解説」をご覧ください。
注目の中堅企業(4位〜6位)
注目の中堅警備会社の売上高比較
| 全日警 | 東洋テック | にしけい | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 394億円 | 349億円 | 約200億円 |
全日警(394億円)
全日警は1966年創業。一時期はセコム・ALSOKと並ぶ業界3位でしたが、現在は4位に位置しています。
特徴
- 鉄道警備に強み(JR東日本との取引)
- 首都圏を中心に事業展開
- 施設警備、イベント警備に注力
東洋テック(349億円)
東洋テックはセコムのグループ企業で、関西地区の有力セキュリティ会社です。
特徴
- 13期連続増収と安定成長
- 2025年大阪・関西万博のゲート警備・会場警備を受注
- セコム、シンテイ警備と共同企業体を組成
2025年大阪・関西万博では幹事会社として警備業務を担当しており、関西での存在感は抜群です。
にしけい(約200億円)
にしけいは1968年創業、福岡県に本社を置く九州最大級の警備会社です。
特徴
- 羽田空港をはじめ全国の空港で保安検査業務を担当
- 機械警備、現金輸送、施設警備と幅広く展開
- 九州地区で高い知名度
売上規模で企業を選ぶメリット・デメリット
大手企業(売上1,000億円以上)のメリット
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 経営の安定性 | 倒産リスクが低く、長期勤続が可能 |
| 教育制度の充実 | 研修プログラムや資格取得支援が手厚い |
| 福利厚生 | 社員寮、各種手当、退職金制度など |
| キャリアパス | 管理職への昇進ルートが明確 |
| 給与水準 | 業界平均より高い傾向 |
大手企業のデメリット
- 全国転勤の可能性:大手ほど転勤が多い傾向
- 競争が激しい:昇進・昇給の競争が厳しい
- 業務の細分化:特定業務の担当になりやすい
中堅企業(売上100〜500億円)のメリット
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 地域密着 | 転勤が少なく、地元で働ける |
| 裁量の大きさ | 早い段階から責任ある仕事を任される |
| 風通しの良さ | 経営層との距離が近い |
| 専門性 | 特定分野(空港、鉄道など)で専門性を磨ける |
売上規模だけでなく、「どの地域で働きたいか」「どんなキャリアを築きたいか」を明確にした上で企業を選ぶことが重要です。
今後の業界動向と成長性
M&A・業界再編の動き
警備業界では大手による中小企業の買収が進んでいます。セコム・ALSOKは地方の警備会社を傘下に収め、さらなるシェア拡大を図っています。
中堅以下の企業は、今後も再編の対象となる可能性があり、業界の集約化が進む見通しです。
テクノロジー投資の影響
| 技術分野 | 動向 |
|---|---|
| AIカメラ | 不審者・異常行動の自動検知 |
| ドローン警備 | 広域施設の巡回効率化 |
| ロボット警備 | 商業施設での自律巡回 |
| IoTセンサー | リアルタイム監視の高度化 |
テクノロジーへの投資が業績を左右する時代になっています。大手は積極的に投資できる一方、中小企業は対応が難しい面もあり、企業間格差が広がる可能性があります。
人手不足と待遇改善
警備業界全体で人手不足が課題となっており、待遇改善の動きが広がっています。
- 警備員の年齢構成:60歳以上が約47%、70歳以上が約21%
- 若年層の確保:給与引き上げ、労働環境改善が進行中
- 外国人材の活用:今後の成長ドライバーとして期待
特に大手企業を中心に、給与の引き上げや労働環境の改善が進んでおり、今後も待遇は向上する見込みです。
まとめ:売上規模は企業選びの重要な判断材料
警備会社の売上高ランキングから、業界の構造が見えてきました。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 1位 セコム | 1兆1,999億円(業界シェア約34%) |
| 2位 ALSOK | 5,518億円(業界シェア約16%) |
| 2強体制 | 上位2社で市場の約50%を独占 |
| 3位以下 | 1,000億円以下で、上位2社との差は大きい |
売上規模が大きい企業ほど経営が安定し、教育制度や福利厚生が充実する傾向があります。一方で、地域密着や裁量の大きさを求めるなら、中堅企業も魅力的な選択肢です。
売上高だけでなく、年収や評判も含めた総合的な判断が重要です。他の観点からの比較は以下の記事をご覧ください。
- 【2025年最新】大手警備会社ランキング|売上・年収・評判で徹底比較(総合比較)
- 警備会社の年収ランキング2026|平均年収655万円のセコムがトップ(年収比較)
- 警備会社の評判ランキング2026|社員口コミでわかる働きやすさ(評判比較)
参考資料
- 警察庁「令和6年における警備業の概況」
- 各社有価証券報告書・決算短信(2025年3月期)













